No.619 OBLIVION 気まぐれ日記7 [OBLIVION]
オブリビオン気まぐれ日記 7 !!
ごめん、なんとなく文字を大きくしてみたかったんだ。
前回、ヴァンパイアからヴァンパイアの退治を依頼され、依頼人を倒し依頼を達成した。
……間違っちゃいないんだけど、文字で書くとすっげぇ混乱するなぁ。
さてさて、今回も帝都でお仕事。
盗賊ギルドの敬愛すべき我が上司、アルマンドさん38歳独身さんからこんなお話が聞けました。
その話とは……長ったらしいことこの上なかった。
あくびをかみ殺しながら彼の話が終わるのを辛抱強く待つ。
彼の話は右から左だ。
ようやくアルマンドの話が終わったところで、今回の依頼内容を端的に記された指示書を読む。
最近天に召されたチェイディンハルの伯爵夫人、ラダーサ・インダリスの胸像を盗んで来い、だとさ。
最初から一言でそういえばいいのに……。
早速帝都を離れチェイディンハルへ。
到着するなり乞食から情報を仕入れてみる。
礼拝堂の地下の墓所に目的のブツがあるらしい。
15ゴールドを手渡してようやく教えてくれた。
報酬が100ゴールドだから、成功したとしても85ゴールドだ。
経費くらいほしいものである……。
最後に乞食さんからこんな情報が。
へー、ユーレイでるんっすか。
やなこと聞いちゃったなぁ……。
ここが今回のターゲットが眠る礼拝所である。
でっかいのぅ……。
そして いかにも出そう な雰囲気だのぅ……。
深夜2時。
不気味なくらい静まり返った礼拝所に、足音を殺し忍び込むオッサン1名。
抜き足、差し足、千鳥足……。
ここが目的の場所、地下墓所への扉。
開けた瞬間、バイオハザードな世界だったらどうしよう?
中は暗いが、さすがに松明など使用したら一発でバレるため自重。
今回撮影したときには全然映ってなかったんだけど、衛兵が巡回していたりする。
千鳥足改め、忍び足で巡回パターンの隙を掻い潜り進まなくては。
ソロリ……ソロリ……。
あった、これが目的の墓だ。
例の胸像もあった。
あとは帰るだけ。
今回は随分楽なミッションだったな……と思い振り返ると....
おぎゃー、でたー!
ユーレイさん、こっちの世界へおいでよ、とばかりに手招きしながら近づいてくるではありませんか。
イヤダ、まだこの世に未練がたっぷりねっとりあるんじゃああああッ!!
雨、逃げ出した後....
帝都に這う這うの体で逃げ帰ってきた。
怖かった。すっげぇ怖かった。
――が、帝都が誇るウォーターフロントのスラム街は、警備兵で溢れかえっていた。
なに? なんかあったんけ?
そこらへんの人の胸倉つかんで聞いてみる。
おびえながら話す彼の情報によると、胸像を盗んだのがバレちゃったようだ。
それを短絡的にシーフギルドのしわざ、と判断した とっつぁん が出撃。
現在の状況は、グレイフォックスの部下、アルマンドを捕まえるための捜査なのだそうだ。
なにか盗まれたらシーフギルドの仕業、と考えるのはやめてもらいたい!
……事実だけど。
ちなみに、とっつぁん というのは 気まぐれ日記5 で出てきた...
コイツのことである。
グレイフォックス = ルパン
ヒエロニムス・レックス = 銭形警部
と認識していただいて問題はない。
しかし困った、これでは折角盗んできた胸像を、アルマンドに渡せないではないか。
そう、指名手配されている アルマンド は衛兵が溢れかえっている現実を見たくないため、どこかに引き篭もってしまったようなのだ。
なんとか アルマンド と接触し、この胸像を手渡さなきゃ依頼が達成できないのだが……。
途方に暮れる私。
そこへ接触してきたのが、シーフギルド入隊試験の際に競い合い、惨めに敗れ去っていった...
メスレデル のことだ。詳しくは 気まぐれ日記2 を見ていただきたい。
このアマ、あの時私が勝ったハズなのに、ちゃっかり盗賊ギルドに入り、しかも私より上の地位にいるようだ。
というのも、今回の計画、私の知らないところで画策されていたようで、メスレデルは全容を把握していることが発覚した。
なんというもどかしい構図……。
――つかね
もっともどかしい事実が、この メスレデル が私に接触してきた場所。
その場所というのが....
よりによって とっつぁん の目の前!
バカー、とっつぁん聞いてる、聞いてるよ!
「アルマンドはどこにいますか?」
と気にせず会話を続ける私も私だが....
気にせずアルマンドの情報を喋るコイツもコイツだ!
しかも会話はさらなる展開を生み進む。
驚愕の事実。
今回の依頼は、ギルドの内通者を炙りだすために仕組まれていたのだと言う。
そういえば胸像を盗んだすぐ、このウォーターフロントに衛兵たちが押し寄せてきた。
確かに用意周到すぎる。
盗まれることが内通者の手引きによって衛兵側にバレていたとしか思えない。
この動きで内通者を ミヴリャーナ という人物に断定できたそうなのだ。
そこで次なる私の使命は、裏切り者の内通者、ミヴリャーナ を罠にかけ排除すると同時に、この警戒網を解いてほしいとのこと。
無茶を仰る。
しかし メスレデル には策があるそうで。
ほうほう、どんな策なのかね?
その策とは、私が持っているこの胸像を、ミヴリャーナ の家の食器棚に置いておき、彼女を告発するというものだ。
こうすれば彼女が捕まり、胸像捜索の名目でここを捜査している衛兵は引き上げざるを得なくなる。
まさに一石二鳥、完璧な策だ。
・
・
・
そう、とっつぁん の目の前でそれを話し出さなきゃ完璧なんだが……。
とっつぁん、瞳孔開いたまんま。
怖い、怖いよ。あのユーレイより怖いよ!!
こうして、メスレデルとの拷問のような会話が終わり、とっとと逃げ出すメスレデル。
この場には私ととっつぁんだけが取り残される。
胸像の在り処、私のフトコロだということがバレましたな……。
恐る恐るとっつぁんの様子を伺う。
激しくお怒りに。
ああ、ここで私はお縄となってしまうのだろうか……。
しかし とっつぁん は華麗にスルー。
どういうことだ?
このまま泳がせておこう、という腹積もりなのか?
それとも、今の会話は他者に聞こえぬよう、何らかの魔法の効果でも働いていたのだとでも言うのだろうか?
ワケワカラン。
まぁいっか。
こうなった以上、この胸像は捨ててしまうのが得策なのだが……どうすっかな?
一応計画通り、裏切り者の ミヴリャーナ の食器棚にでも置いとくか。
サっと置いて、済ました顔で計画通り とっつぁん に報告してみる。
先ほどの会話が聞かれていたならば私が逮捕、そうでなければミヴリャーナが逮捕、だ。
まぁ逮捕されそうになったら逃げるけどね。
どうやら聞こえていなかったらしい。
逃げる必要はなくなった。逆に証人として とっつぁん と共にミヴリャーナの家へついていくことに。
とっつぁん は私の通告を、市民からの貴重な情報、と捉えてくれているようだ。
大笑いである。
ミヴリャーナ の食器棚を検め、胸像を発見した とっつぁん は、協力者ミヴリャーナに見切りをつけたようだ。
容赦のないやり取り。
とっつぁん、お前なんかもういらん。とっととお縄につけ、この泥棒野郎。
ミヴリャーナ、私はアナタにずっと協力していた。この仕打ちはあんまりだ。
要約するとこんな感じの会話が続く。
それを生暖かい目で見守る私。
結局 とっつぁん に連行されていく ミヴリャーナ。
脳内で ドナドナ のテーマソングが流れています。
利用するものされるもの。裏切り者の末路なんてこんなもの。
そして夜、衛兵がいなくなり、ようやく引き篭もり状態から立ち直った アルマンド と感動のご対面。
この活躍が認められ、さらなる昇進を果たした。
もう少し上の地位になって、あの状況の見えないエルフ、メスレデル を左遷したい……と地位欲に目覚め始めたぞ。
最後にお褒めの言葉を頂いた。
口元に微かに浮かべたニヒルな笑み。
きっと、次の奴ともうまくやれよ、的な意味が込められているんだろうけど、微妙です……。
もういいや、仕事は終わった、さっさと寝よう。
きっと、続く。
ごめん、なんとなく文字を大きくしてみたかったんだ。
前回、ヴァンパイアからヴァンパイアの退治を依頼され、依頼人を倒し依頼を達成した。
……間違っちゃいないんだけど、文字で書くとすっげぇ混乱するなぁ。
さてさて、今回も帝都でお仕事。
盗賊ギルドの敬愛すべき我が上司、アルマンドさん38歳独身さんからこんなお話が聞けました。
その話とは……長ったらしいことこの上なかった。
あくびをかみ殺しながら彼の話が終わるのを辛抱強く待つ。
彼の話は右から左だ。
ようやくアルマンドの話が終わったところで、今回の依頼内容を端的に記された指示書を読む。
最近天に召されたチェイディンハルの伯爵夫人、ラダーサ・インダリスの胸像を盗んで来い、だとさ。
最初から一言でそういえばいいのに……。
早速帝都を離れチェイディンハルへ。
到着するなり乞食から情報を仕入れてみる。
礼拝堂の地下の墓所に目的のブツがあるらしい。
15ゴールドを手渡してようやく教えてくれた。
報酬が100ゴールドだから、成功したとしても85ゴールドだ。
経費くらいほしいものである……。
最後に乞食さんからこんな情報が。
へー、ユーレイでるんっすか。
やなこと聞いちゃったなぁ……。
ここが今回のターゲットが眠る礼拝所である。
でっかいのぅ……。
そして いかにも出そう な雰囲気だのぅ……。
深夜2時。
不気味なくらい静まり返った礼拝所に、足音を殺し忍び込むオッサン1名。
抜き足、差し足、千鳥足……。
ここが目的の場所、地下墓所への扉。
開けた瞬間、バイオハザードな世界だったらどうしよう?
中は暗いが、さすがに松明など使用したら一発でバレるため自重。
今回撮影したときには全然映ってなかったんだけど、衛兵が巡回していたりする。
千鳥足改め、忍び足で巡回パターンの隙を掻い潜り進まなくては。
ソロリ……ソロリ……。
あった、これが目的の墓だ。
例の胸像もあった。
あとは帰るだけ。
今回は随分楽なミッションだったな……と思い振り返ると....
おぎゃー、でたー!
ユーレイさん、こっちの世界へおいでよ、とばかりに手招きしながら近づいてくるではありませんか。
イヤダ、まだこの世に未練がたっぷりねっとりあるんじゃああああッ!!
雨、逃げ出した後....
帝都に這う這うの体で逃げ帰ってきた。
怖かった。すっげぇ怖かった。
――が、帝都が誇るウォーターフロントのスラム街は、警備兵で溢れかえっていた。
なに? なんかあったんけ?
そこらへんの人の胸倉つかんで聞いてみる。
おびえながら話す彼の情報によると、胸像を盗んだのがバレちゃったようだ。
それを短絡的にシーフギルドのしわざ、と判断した とっつぁん が出撃。
現在の状況は、グレイフォックスの部下、アルマンドを捕まえるための捜査なのだそうだ。
なにか盗まれたらシーフギルドの仕業、と考えるのはやめてもらいたい!
……事実だけど。
ちなみに、とっつぁん というのは 気まぐれ日記5 で出てきた...
コイツのことである。
グレイフォックス = ルパン
ヒエロニムス・レックス = 銭形警部
と認識していただいて問題はない。
しかし困った、これでは折角盗んできた胸像を、アルマンドに渡せないではないか。
そう、指名手配されている アルマンド は衛兵が溢れかえっている現実を見たくないため、どこかに引き篭もってしまったようなのだ。
なんとか アルマンド と接触し、この胸像を手渡さなきゃ依頼が達成できないのだが……。
途方に暮れる私。
そこへ接触してきたのが、シーフギルド入隊試験の際に競い合い、惨めに敗れ去っていった...
メスレデル のことだ。詳しくは 気まぐれ日記2 を見ていただきたい。
このアマ、あの時私が勝ったハズなのに、ちゃっかり盗賊ギルドに入り、しかも私より上の地位にいるようだ。
というのも、今回の計画、私の知らないところで画策されていたようで、メスレデルは全容を把握していることが発覚した。
なんというもどかしい構図……。
――つかね
もっともどかしい事実が、この メスレデル が私に接触してきた場所。
その場所というのが....
よりによって とっつぁん の目の前!
バカー、とっつぁん聞いてる、聞いてるよ!
「アルマンドはどこにいますか?」
と気にせず会話を続ける私も私だが....
気にせずアルマンドの情報を喋るコイツもコイツだ!
しかも会話はさらなる展開を生み進む。
驚愕の事実。
今回の依頼は、ギルドの内通者を炙りだすために仕組まれていたのだと言う。
そういえば胸像を盗んだすぐ、このウォーターフロントに衛兵たちが押し寄せてきた。
確かに用意周到すぎる。
盗まれることが内通者の手引きによって衛兵側にバレていたとしか思えない。
この動きで内通者を ミヴリャーナ という人物に断定できたそうなのだ。
そこで次なる私の使命は、裏切り者の内通者、ミヴリャーナ を罠にかけ排除すると同時に、この警戒網を解いてほしいとのこと。
無茶を仰る。
しかし メスレデル には策があるそうで。
ほうほう、どんな策なのかね?
その策とは、私が持っているこの胸像を、ミヴリャーナ の家の食器棚に置いておき、彼女を告発するというものだ。
こうすれば彼女が捕まり、胸像捜索の名目でここを捜査している衛兵は引き上げざるを得なくなる。
まさに一石二鳥、完璧な策だ。
・
・
・
そう、とっつぁん の目の前でそれを話し出さなきゃ完璧なんだが……。
とっつぁん、瞳孔開いたまんま。
怖い、怖いよ。あのユーレイより怖いよ!!
こうして、メスレデルとの拷問のような会話が終わり、とっとと逃げ出すメスレデル。
この場には私ととっつぁんだけが取り残される。
胸像の在り処、私のフトコロだということがバレましたな……。
恐る恐るとっつぁんの様子を伺う。
激しくお怒りに。
ああ、ここで私はお縄となってしまうのだろうか……。
しかし とっつぁん は華麗にスルー。
どういうことだ?
このまま泳がせておこう、という腹積もりなのか?
それとも、今の会話は他者に聞こえぬよう、何らかの魔法の効果でも働いていたのだとでも言うのだろうか?
ワケワカラン。
まぁいっか。
こうなった以上、この胸像は捨ててしまうのが得策なのだが……どうすっかな?
一応計画通り、裏切り者の ミヴリャーナ の食器棚にでも置いとくか。
サっと置いて、済ました顔で計画通り とっつぁん に報告してみる。
先ほどの会話が聞かれていたならば私が逮捕、そうでなければミヴリャーナが逮捕、だ。
まぁ逮捕されそうになったら逃げるけどね。
どうやら聞こえていなかったらしい。
逃げる必要はなくなった。逆に証人として とっつぁん と共にミヴリャーナの家へついていくことに。
とっつぁん は私の通告を、市民からの貴重な情報、と捉えてくれているようだ。
大笑いである。
ミヴリャーナ の食器棚を検め、胸像を発見した とっつぁん は、協力者ミヴリャーナに見切りをつけたようだ。
容赦のないやり取り。
とっつぁん、お前なんかもういらん。とっととお縄につけ、この泥棒野郎。
ミヴリャーナ、私はアナタにずっと協力していた。この仕打ちはあんまりだ。
要約するとこんな感じの会話が続く。
それを生暖かい目で見守る私。
結局 とっつぁん に連行されていく ミヴリャーナ。
脳内で ドナドナ のテーマソングが流れています。
利用するものされるもの。裏切り者の末路なんてこんなもの。
そして夜、衛兵がいなくなり、ようやく引き篭もり状態から立ち直った アルマンド と感動のご対面。
この活躍が認められ、さらなる昇進を果たした。
もう少し上の地位になって、あの状況の見えないエルフ、メスレデル を左遷したい……と地位欲に目覚め始めたぞ。
最後にお褒めの言葉を頂いた。
口元に微かに浮かべたニヒルな笑み。
きっと、次の奴ともうまくやれよ、的な意味が込められているんだろうけど、微妙です……。
もういいや、仕事は終わった、さっさと寝よう。
きっと、続く。
I like this post, enjoyed this one thanks for putting up. “The reward for conformity was that everyone liked you except yourself.” by Rita Mae Brown.
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